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ようこそTsudaLAB・生物集団動態学研究室へ

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私の研究室では山から海までに分布する様々な生物種の集団遺伝学的動態を様々な時空間スケールで解明し、生態系管理、保全、温暖化影響評価などへの応用に取り組んでいます。集団遺伝学的手法を用いた研究が主ですが、最近では安全な山岳余暇活動のための遭難に関するデータの時空間的解析なども行っており、人間社会も含めて生物の集団動態の解明に幅広い視野で取り組んでいます。もともとは森林樹木を主な対象にしていましたが、筑波大学に着任し、当研究室を開設してからは、学生の興味もあり、魚類、昆虫、哺乳類、菌類、広域分布種から超希少種まで、様々な生物種を対象にしています。特にこれまでに国内外の多くの共同研究者に恵まれ(現在もお蔭様で拡充しています)、学生の研究テーマもこれら研究ネットワークも活かして展開しています。

 *山岳科学センター菅平高原実験所の実質的に1研究室ですが、つくばキャンパスの筑波大学育林学・自然保護学研究室地域資源保全学分野に属しています。 

​津田研究室について

研究テーマなどについて

大きくは

1.こちらで研究予算をもっている、興味をもっているテーマをいくつか提案して選んでもらう場合

2.学生が興味をもっているテーマ・種を対象にする“持ち込み型”の場合

3.  これら2つの中間的なパターン    の3つがあります。

 また集団遺伝学、分生態学的手法を用いた集団動態評価を専門としていますが、遺伝解析を伴わない研究も対応しています。また実際の生物データを扱わない理論研究もウェルカムです(最近やりたいと思っています)。

調査、遺伝実験・解析、国際化などについて

 対象種によりますが、4-6月は研究計画相談や学生研究助成金申請、各種の採取に関する許可申請など準備を行い、初夏から秋にかけては研究室全体がサンプリング、フィールドワーク繁忙期になります。晩夏あたりからDNA抽出など遺伝実験を開始、秋以降にデータ解析本格化というのが、学年にもよりますがおおよその研究室での研究の流れです。サンプリング、フィールドワークは全国津々浦々です(私の1年の車の走行距離は3.5万kmくらいです)。また調査の安全性も考慮して2名以上の調査を基本としていますが、学生各自の調査対象種の他、感性豊かな若い学生時代に色々な生態系の景色を見て、感じてもらいと思っていることもあり、数名での調査になることが多いです。私が学生時代の頃は“調査旅費は自費で”という時代で、(出してもらっても半分くらいとか)、大学院時代は学部時代に買った数々のギターを売ったりして旅費にしていました(中でもネックを気に入っていたFenderのストラトキャスターJeff Beckモデルの90年代初期型を売ったのは今でも失敗だったと思っています、、、今は中古でもプレミアついてしまいました)。しかし、基本的に海外大学などでは調査旅費は全額支給だったこともあり(海外ではそもそも博士課程から学生は雇用されてお給料ももらえるので、教員は実験費だけでなく学生の給料、調査などを賄える研究予算がないと学生をとれないこともありますが)、また私自身の経験もあり、私の研究室では調査旅費は全額支給をモットーにしています。そのために私自身、色々な研究費を極力獲得するようにしており、学生にも学生研究助成には積極的に応募してもらっています。旅費対応はその年々の研究室の財政次第ですが、幸い、今のところ学生も助成金を獲得していることもあり、ほぼ達成できています(旅先での食べ過ぎ、飲み過ぎは別として)。

  遺伝実験、解析については興味さえあれば気軽に“やってみようかな”と思ってもらって大丈夫です。私の研究室では特にデータ解析に力を入れています。これにはただ解析ソフトウェアを走らせるだけでなく、各解析法を理解することが必須です。そのためには解析原著論文をはじめ、関連論文を学生には沢山読んでもらっています。もちろん最初から沢山の英語論文を読むのは大変なので1本を読むところからですが、最初は1本読むのも大変だと思います(自分の経験からも)。ただ遺伝解析、論文の読み方などはサポートしますので、心配しないで大丈夫です。

  最後に私の研究室では研究・教育の国際化、グローバル化にも力を入れています。これは私のスウェーデンやイタリアでの約5年の研究生活で幸いにして世界中に研究ネットワークができたことや、ヨーロッパなど海外大学の教育研究現場を実際にみて、日本の大学での教育研究には国際化、グローバル化が必須だと強く感じているからです。そのため、博士課程後期はもちろん、博士課程前期(修士課程)から学生には積極的に私の研究費、学内予算、助成金他で国際コミュニケーションのスキルも含めて海外経験を積んでもらうようにしています。また学生の研究も海外との共同研究にすることもあります。そのためにはまず英語力は必須なので、博士課程前期・後期の学生には英語スキルを磨いてもらっています(語学力なくともコミュニケーション力が高ければ何とかなりますが)。海外に行くだけでなく、海外からの学生、研究者の訪問も受け入れることでも、研究室メンバーにはこれらのスキルアップできる機会を多くしたいと思っています。これらスキルは在学中の研究とは別に、就職してからも色々役立つと思います。また若いうちに英語以外の3つ目の言語習得も推奨しています。

学生、研究員など募集中です

興味のある方は気軽に連絡して下さい。

 当研究室は山岳科学センター菅平高原実験所にあり、学生、研究員も住める寮もあります(実験所から約2kmほど)。菅平高原実験所の他研究室同様に、所属学生には基本的に菅平(周辺)に住んでもらうようにしてもらっています。学内の場合、卒業研究は生物資源学類の学生を受け入れ可能です。博士課程前期(修士課程)では山岳科学学位プログラムを主に担当していますが、生物科学学位プログラム、生物資源科学学位プログラムからもでも受け入れ可能です。博士課程後期(博士課程)は農学学位プログラムを主にしていますが、生物科学学位プログラムでも受け入れ可能です。自分にあった学位プログラムで来てもらえればと思います。日本学術振興会特別研究員なども大歓迎です(現在、特別研究員1名、外国人特別研究員も2020年11月末にインドから来日予定)。

進学等希望の方は研究室見学も歓迎致します。

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